あけましておめでとうございます。
桜ライン311代表理事の岡本です。
本日から桜ライン311事務局も仕事初めとなりました。陸前高田市は曇り空ではありますが、穏やかな新年となりました。今年もこうして皆さまに新年のご挨拶をさせていただけることに、ある種の安堵と責任感の大きさを感じています。
まもなく、あの日から6年。中心市街地の嵩上げも最後の段階となり、すでに終了したエリアには中核施設となる複合商業施設の建設が進んでいます。施設のオープンはゴールデンウィークになるとのことですが、少しずつ形になってまいりました。今も心を痛めている住民の方々も多くいらっしゃいますが、復興の槌音が今日も陸前高田に響いています。
私たちはくやしいんです。
この言葉の元で始まった私たちの活動も、昨年末時点で陸前高田市内228箇所、植樹本数1,088本、ご参加いただいた植樹参加者の皆さまは3,510名となりました。震災直後から継続的にご参加いただいている方も大変多く、私たちの活動へのご共感と継続的なご参加に心より感謝申し上げます。
東日本大震災の津波最大到達地点約170kmに桜の苗木を植樹する。活動を成し遂げるには、市内の住民の皆さまに、もっともっとご理解をいただかなければなりません。今も区画整理事業が続く中で、少しずつその輪が広がってきたことを感じますが、より住民の皆さまにご理解とご協力をいただけるよう、新たなステージへ踏み出す必要性を強く感じています。
また、植樹事業だけではなく、普及啓発事業、政策提言事業、そして組織運営においても同じです。常々叫ばれている東日本大震災の「風化」の中で、植樹の意義や目的を、震災を経験していない人たちにいかにして共感してもらえるかどうかが、私たちの活動において重要なことだと思っています。
私たちの桜が陸前高田の復興の先に、地域に根付いたものになるように。関わってくださる多くの皆さまにとって、災害への意識を咲かせるものになるように。理事、事務局一同活動を続けてまいります。
本年も引き続き、ご指導と温情を賜りますようお願い申し上げます。桜ライン311に関わるすべての方にとってご多幸の一年となることを祈念して、新年のご挨拶とさせていただきます。
認定特定非営利活動法人桜ライン311
代表理事 岡本翔馬
理事・事務局一同
【年賀状について】
コストカットを目的として、当事務局からの年賀状の送付は昨年より原則地域住民の皆さまのみとさせていただいております。本年も多くの皆さまより年賀状を賜っておりますが、いただいた皆さまへのご返礼は、植樹のより一層の進行と活動の意義をお伝えしていくことで代えさせていただきます。何とぞご理解のほど、よろしくお願いいたします。
まだまだ色々と大変な思いもあると思います…。
私のお友達にも震災の際にご家族を亡くされた方がいらっしゃいました。
その後のお話などを聞くと…とても大変な思いをされていたことを…こちらを拝見させて頂き思い出しました。
悔しい思い…それぞれの方々にあるとは思いますが、今年も東北で綺麗な桜の花が満開になることを祈念させていただきます。