皆さま、あけましておめでとうございます。
桜ライン311代表理事の岡本です。
本日2025年1月6日より桜ライン311事務局も仕事始めとなりました。
能登半島地震から一年経った今も、復興とは程遠い状況が続いている報道を見ると胸が苦しくなります。同じ経験者として、きっと素直にお正月を喜べるようにはもうならないのだろうなと思いますが、せめて被災された皆さまが1日も早く穏やかに過ごせることを心から願っています。
「私たちは悔しいんです。」
私たちの設立のきっかけとなった東日本大震災から間も無く14年となります。
未曾有・想定外と直後に言われたこの震災は、周期的なものだと同年の夏に広く知られることになりました。震災の前にこれだけの津波が来たことがあると伝え残っていたら、亡くならずに済んだ人は多かったのではないか?それが私たちの「悔しさ」です。
この悔しさを繰り返して欲しくないという思いから、私たちの事業は始まりました。陸前高田市内の津波最大到達地点約170kmに17,000本の桜の苗木を植樹し保管保全すること。2011年10月に事業を開始し、今までに2,324本の桜を植樹し育て続けてきました。ご参加いただいた方は9,500名を超えました。初期に植えた桜の中には随分と大きくなったものもあり、春にはしっかりと花を咲かせます。
私たちの事業テーマである「減災」という言葉は、耳馴染みのない方も多いかもしれません。防災は自然災害による被害を‘‘防ぐ’’こと、それに対して減災は被害を「減らす」ことです。災害による被害を100%防ぐことはできません。しかし私たちの行動一つで減らすことはできるはずです。共感してくださっている皆さまのお力添えをいただきながら、本年もより多くの方に災害を自分事として捉えるきっかけを桜の植樹を通して提供してまいります。
最後になりましたが、昨年ご厚情を賜りました皆さまに心から御礼申し上げます。本年も引き続き、ご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
私たちの桜が地域に根付き、陸前高田の未来を彩り、教訓を伝えていくように。そして関わってくださる全国の皆さまにとって、災害への意識を咲かせるものになるように。
桜ライン311に関わるすべての方にとってご多幸の一年となることを祈念して、新年のご挨拶とさせていただきます。
認定特定非営利活動法人 桜ライン311
代表理事 岡本翔馬 理事・スタッフ一同