各地で夏祭りが中止となり、陸前高田市の「うごく七夕」「けんか七夕」祭りもやむなく中止となりました。
とはいえ、例年のように綺麗に飾った山車が町中を練り歩くことはできませんでしたが、各地区ごとに思い思いの8月7日(開催予定日でした)を過ごすこととなりました。
ある地区の祭組はかさ上げ地の自宅敷地に「ナンバン」と呼ばれる短冊を付けた竹を天高く立て、またある祭組は慰霊地に「吹き流し」を飾ったりしていました。
「うごく七夕」の高田町民、「けんか七夕」の気仙町民にとって、七夕祭りは先祖や故人の供養の意味もあり、亡くなった魂がお盆に迷わずこの地へと帰って来れるように願いをこめ、生きている者たちにとっては再会の場となる大切な祭りなのです。
私が所属する大石七夕祭組はというと、震災の年の七夕を思い出すかのごとく
「山車も飾りも残っているなら、動かせなくとも飾り付けっか!」
「山車があったら太鼓もたたきたいよね~ご先祖様にここだよ!って教えねばなぁ~」
ってな感じで、少人数でできる範囲のことしかしませんでしたがZoomとFacebookを使い、飾り付けた山車やお囃子を、高田に移動できない全国の大石有志にも共有した1日でした。
矢作彩子
桜ライン311が月1回発行している「桜ライン311Letter」(無料)の一部をご紹介しております。
登録をご希望される方は、下記URLよりお手続きをよろしくお願いいたします。
https://www.sakura-line311.org/sakuraline311letter