皆さま、あけましておめでとうございます。
桜ライン311代表理事の岡本です。
本日1月4日より事務局も仕事始めとなりました。2021年も7人全員で新年を迎えることが出来ました。
私たちの設立契機となった東日本大震災から間もなく10年。
自然災害による被害の本質は、人命が失われることで発生する「悲しみ」だと私たちは考えています。その悲しみを繰り返して欲しくないという思いから、私たちの事業は始まりました。東日本大震災を風化させないために、市内の津波最大到達地点約170kmに17,000本の桜の苗木を植樹する。2011年10月に事業を開始し、9年半が経過しました。
「私たちは、悔しいんです。」
この言葉で始まった私たちの事業は、昨年末時点で陸前高田市内351箇所、植樹本数1,789本、活動にご参加いただいた皆さまは6,576名となりました。また日本全国からのご寄附を頂いており、多くの皆さまにご尽力とご協力をいただき活動を継続できていることに、心から御礼申し上げます。
2020年は当団体も新型コロナウィルスによる影響を極めて受けた1年となりました。緊急事態宣言直前の3月、そして二次感染拡大が叫ばれた11月、通常であれば多くの皆さまが植樹参加予定でしたが、感染拡大状況を鑑み中止とさせていただきました。そこで11月から12月については、地域の小中高を含む地域の皆さまとの小規模開催とさせて頂きました。上記期間で24日間84本の植樹を行っております。
2021年の3月については、出来るだけ感染拡大防止のうえ通常開催を目指しております。現在の状況が長く続いても対応可能な植樹会の形態を現在模索中です。もちろん対応をしたとしても、その時の感染に関わる社会状況によっては中止も当然ございますが、常に前をむいて事業を進めて参ります。
最後になりましたが、昨年ご厚情を賜りました皆さまに心から御礼申しあげます。本年も引き続き、ご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。私たちの桜が陸前高田の復興の先に、地域に根付いたものになるように。そして関わってくださる全国の皆さまにとっても、災害への意識を咲かせるものになるように。桜ライン311に関わるすべての方にとってご多幸の一年となることを祈念して、新年のご挨拶とさせていただきます。
認定特定非営利活動法人 桜ライン311
代表理事 岡本翔馬 理事・スタッフ一同
【年賀状について】
当事務局からの年賀状の送付は、原則、地域住民の皆さまのみとさせていただいております。本年も多くの皆さまより年賀状を賜っておりますが、いただいた皆さまへのご返礼は、植樹のより一層の進行と活動の意義をお伝えしていくことに代えさせていただきます。何とぞご理解のほど、よろしくお願いいたします。