2024年 新春のお慶びを申し上げます


皆さま、あけましておめでとうございます。
桜ライン311代表理事の岡本です。

本日1月4日より桜ライン311事務局も仕事始めとなりました。

元旦の夕方、令和6年能登半島地震が発生しております。発生から間も無く72時間。今も懸命な人命救助が続いている状況です。東日本大震災を経験し設立された防災/減災をテーマとする団体として、現地の状況やこれから発生することを考えると胸が締め付けられる思いです。これ以上の人命が失われることなく、被災された皆さまができるだけ早く日常に戻れることを祈っております。今回の地震で犠牲となられた方々に、深く哀悼の意を表するとともに、すべての被災者の皆さまに心からお見舞い申し上げます。

私たちの設立の契機となった東日本大震災からも間も無く13年となります。
自然災害による被害の本質は、人命が失われることで発生する「悲しみ」だと私たちは思っています。壊れたものは直せても、人命だけは元に戻せないからです。
「私たちは悔しいんです。」
その悔しさを繰り返して欲しくないという思いから、私たちの事業は始まりました。陸前高田市内の津波最大到達地点約170kmに17,000本の桜の苗木を植樹し保管保全すること。2011年10月に事業を開始し、今までに2,200本の植樹し桜を育て続けてきました。初期に植えた桜の中には随分と大きくなったものもあり、春にはしっかりと花を咲かせます。

今、災害の最中で、まさに体感されている方も多いと思いますが、私たちの生活は自然災害に対して時に極めて脆弱なものです。そのことを桜の植樹を通して、多くの方に知ってもらい「その時に」備えていただくこと。本年もより多くの方に災害を自分ごととして考えてもらえる機会を作っていきたいと気持ちを新たにしております。

最後になりましたが、昨年ご厚情を賜りました皆さまに心から御礼申し上げます。本年も引き続き、ご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
私たちの桜が陸前高田の復興の先に、地域に根付いたものになるように。そして関わってくださる全国の皆さまにとっても、災害への意識を咲かせるものになるように。桜ライン311に関わるすべての方にとってご多幸の一年となることを祈念して、新年のご挨拶とさせていただきます。

認定特定非営利活動法人 桜ライン311
代表理事 岡本翔馬 理事・スタッフ一同

【年賀状について】
当事務局からの年賀状の送付は、原則、地域住民の皆さまのみとさせていただいております。本年も多くの皆さまより年賀状を賜っておりますが、いただいた皆さまへのご返礼は、植樹のより一層の進行と活動の意義をお伝えしていくことに代えさせていただきます。何とぞご理解のほど、よろしくお願いいたします。

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